レポートの式
レポートのいずれかに異なる統計または追加の統計が必要になった場合は、そのようにレポートのテンプレートを編集できます。必要な統計またはキー パフォーマンス インジケーター (KPI) を取得する式をレポート テンプレートに追加することで、これを実現できます。
提供されている標準テンプレートは変更できないため、標準レポートのいずれかを変更する必要がある場合は、そのテンプレートの複製を作成し、その新しいテンプレートに変更を加えます。
これらの統計は誰が作成できるか? Genesys Pulse テンプレートを作成および編集できるユーザーの場合は、式を使用できます。
重要
各式の使い方をすでにご存じの場合は、式の作成に役立つ
関数ライブラリを使用できます。
式の追加
ウィジェットまたはテンプレートの編集中に統計詳細ペインから式を作成することで、統計を作成またはカスタマイズできます。
式には、javascript ベースの構文が使用されます。他の統計から与えられた値を使用して式を計算することや、より詳細な計算のために Genesys によって提供される関数を使用することができます。たとえば、キュー内の放棄済みコールと提示済みコールの比率を計算して、キュー内の放棄済みコールのパーセンテージを測定できます。
パーセンテージの表示
たとえば、2 つの測定基準に基づいてパーセンテージを表示するとします。以下の例をコピーし、必要な統計を使用します。
この例では、着信コールと発信コールの合計に対する、発信コールのパーセンテージを取得します。この式では、以下の構文を使用してテンプレート内の任意の統計にアクセスできます: Data.Statistic-Alias.Value。この式は、有効な Result 値を返す必要があります。
以下の式では、発信コールは統計エイリアス Outbound によって定義され、着信コールは Inbound であると仮定します。
式: パーセンテージの計算
if ((Data.Outbound.Value + Data.Inbound.Value) != 0)
Result = 100 * Data.Outbound.Value / (Data.Outbound.Value + Data.Inbound.Value);
else Result = 0;
エージェント ステータス KPI を表示する

たとえば、エージェント ステータスの KPI を表示する必要があるとします。Current_Status 統計を使用します。
[+] Current_Status 統計はどのように定義されるか
Current_Status 統計は、Stat Server オプションのプロパティによって定義されます。統計タイプ ExtendedCurrentStatus は、オブジェクトの Duration のみを提供するようさらに分解可能な、特定のオブジェクトを返します。
[ExtendedCurrentStatus]
Category=CurrentState
MainMask=*
Objects=Agent
Subject=DNAction
必要な情報を見つけるために数式を使用できます。
[+] 現在の状態でのエージェント時間を表示する
Current_Status 統計を使用してエージェント ステータスの継続時間を表示できます。
式: ステータス継続時間の取得
Result = G.GetStatusDuration(Data.Current_Status.Value);
[+] エージェントによって選択された理由コードを表示する
エージェント ステータスの理由コードを表示できます。
式: 理由コードの取得
Result = G.GetReasonCodes(Data.Current_Status.Value);
理由コードに加えてさらにユーザー データを表示する必要がある場合は、統計の [追加データ] プロパティ (ユーザー データ) を有効にして、数式を適用し、結果となる Current_Status (ユーザー データと理由コードの両方が含まれる) から理由コードのみをフィルターする必要があります。
式: 理由コードのみのフィルター
var res = G.GetReasonCodes(Data.Current_Status.Value);
var x = res.split(';');
Result = "";
for (var i = 0; i < x.length; i++) {
var s = x[i];
if (s.indexOf("Break") > -1 ||
s.indexOf("Offline") > -1 ||
s.indexOf("Training") > -1 ) { Result = s; break; }
}
[+] メディア タイプ別に現在のエージェント状態を表示する
現在のエージェント状態をメディア タイプ別に表示できます。
式 - メディア タイプ別のエージェント状態の取得
Result = G.GetAgentNonVoiceStatus(Data.Current_Status.Value, 'email');
インタラクションのプロパティを表示する
たとえば、フロー セグメンテーション、ANI、および DNIS などのインタラクション プロパティを表示する必要があるとします。必要な情報を見つけるために数式を使用できます。
[+] インタラクションの顧客セグメントを表示する
以下の数式を使用することで、インタラクションの CustomerSegment キー-値ペアで定義された顧客セグメントを表示できます。
式: 顧客セグメントの取得
Result = G.GetCustomerSegment(Data.Current_Status.Value);
[+] 顧客の ANI を表示する
以下の数式を使用することで、顧客の ANI を表示できます。
式: ANI の取得
[Result = G.GetANI(Data.Current_Status.Value);
[+] 顧客の DNIS を表示する
以下の数式を使用することで、顧客の DNIS を表示できます。
式: DNIS の取得
Result = G.GetDNIS(Data.Current_Status.Value);
次に行うことは?
以下の内容について詳細を知ることをお勧めします。