GAX はエージェントの一括更新のインポート/エクスポートに comma-separated value (CSV) ファイルを使用します。このセクションでは、CSV ファイルのフォーマットについて説明し、例を提示します。
ソース ファイル 1 行が、ユーザーまたはエージェント 1 人に相当します。ソース ファイルに同じユーザーやエージェントが現れるのは 1 回のみです。ソース ファイルの範囲内でユーザーの一意の識別子となるのが、[ユーザー名] フィールドです。
ファイルの列は、ユーザーやエージェントのプロパティです。ファイルの 1 列目には、フィールドを識別できるよう列の名前が入っています。列の順序は重要ではありません。各列のヘッダーまたは値の後にコンマを挿入します。列に値がない場合には、前のコンマの直後にコンマを挿入します。ユーザーのプリファレンスやファイルの目的に応じて、必須ではない列はソース ファイルから除外することもできます。
| 名前 | タイプ | 必須 | 説明 | 
CSV インポート ファイルの構成
| アクション | ADD、UPDATE | はい | このエージェント データに対して行う操作として、新規エージェントの作成 (ADD) または既存のエージェントの変更 (UPDATE) のいずれかを指定します。 この列は、ファイルのエクスポート時に GAX によって自動的に追加されます。含まれるレコードにはすべて [UPDATE] の値が付与されます。ソース ファイルを一から作成する場合、この列を手動で追加する必要があります。どちらの場合でも、このフィールドは必須であり、各レコードに値を付与する必要があります。
 | 
| 名 | 文字列 | はい | ユーザー/エージェントの名 (ファースト ネーム) | 
| 姓 | 文字列 | はい | ユーザー/エージェントの姓 (ラスト ネーム) | 
| 社員番号 | 文字列 | はい | ユーザー/エージェントの社員番号 | 
| ユーザー名 | 文字列 | はい | ユーザー/エージェントのユーザー名 | 
| パスワード | 文字列 | いいえ | ユーザー名とともに使用するパスワード | 
| パスワード変更 | ブール (Y または N) | いいえ | 次回のログイン時にユーザー/エージェントがパスワードを更新する必要があるかどうか | 
| エージェント | ブール | はい | レコードがユーザーとエージェントのどちらを表しているのかを決定。両者ではスクリプトの機能が異なります。 | 
| 外部 ID | 文字列 | いいえ | 外部 ID | 
| 電子メール アドレス | 文字列 | いいえ | ユーザー/エージェントの電子メール アドレス。通常はユーザー名と同一。 | 
| 内線 | 数値 | いいえ | エージェントのデフォルトの内線。内線が存在する場合、デフォルトのプレース作成がトリガーされます。 | 
| 有効 | ブール | いいえ | ユーザーの状態—Y=有効、N=無効 | 
| フォルダー | 文字列 | はい | ユーザー/エージェントの作成先となるルート フォルダー (ユーザー) へのフォルダーおよびパス。たとえば会社/部署/チーム のようになります。 | 
リレーショナル列
プロパティとフォルダーに加え、各列にはユーザー/エージェントと他の構成オブジェクト、特に交換機、エージェント グループ、スキル、アクセス グループとの関係を含めることができます。交換機、エージェント グループ、アクセス グループ、スキル オブジェクトのインスタンスは、すべてソース ファイルで別々の列に配置されます。たとえばエージェント グループが 10、交換機が 1、スキルが 15、アクセス グループが 4 ある場合、ソース ファイルにはそれぞれが構成オブジェクト 1 つを表す列が 30 追加されます。リレーショナル列はいずれもオプションです。
リレーショナル列のヘッダーは、オブジェクト タイプとオブジェクト名で構成され、一意の列名となります。つまり、複数のスキルを同じ名前にすることはできませんが、スキル オブジェクの名前が交換機 オブジェクトの名前と同じである可能性はあります。
リレーショナル列の命名と値の規則を次の表に示します。
| タイプ | 列名 | 有効な値 | 
リレーショナル列
| 交換機 | 交換機:<switch name> | Y –このエージェントのエージェント ログインをこの交換機上に作成 N –このエージェントのエージェント ログインをこの交換機上から削除
 <empty> -操作なし
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| エージェント グループ | エージェント グループ:<agent group name> | Y –このエージェントをこのエージェント グループに追加 N –このエージェントをこのエージェント グループから削除
 <empty> -操作なし
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| アクセス グループ | アクセス グループ:<access group name> | Y –このユーザー/エージェントをこのアクセス グループに追加 N –このユーザー/エージェントをこのアクセス グループから削除
 <empty> -操作なし
 重要 一括アップロードを使用する場合、システムのプリファレンスで指定したデフォルトのアクセス グループ は適用されません。これは、エージェントのアクセス グループが CSV ファイルで指定されているためです。 | 
| スキル | スキル:<skill name> | <number> -このスキル レベルを持つこのエージェントにこのスキルを割り当て N –このエージェントからスキルを削除
 <empty> -操作なし
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ADD,Sarah,Lee,223344,sarahl@acme.com,N,,,,,,,Y,Acme/Branch/Team 1
ADD,John,Doyle,223465,johnd@acme.com,Y,,2233,1,Y,N,Y,,Acme/Branch/Team 2
ADD,Robert,Cook,244456,bobc@acme.com,Y,,2356,5,Y,,Y,,Acme/Branch/Team 3