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SMS インタラクションと MMS インタラクション
[変更:8.5.111.21, 8.5.110.13, 8.5.117.18, 8.5.121.03]
ショート メッセージ サービス (SMS: Short Message Service) は、音声およびインターネット通信のテキスト メッセージ コンポーネントです。SMS を使用して、コンピューターによってコンタクトとの間でテキスト メッセージをやり取りできます。通常、コンタクトはモバイル デバイス、Web インターフェース、または電子メール クライアントから SMS を送信します。
SMS は、その名が示すように短いメッセージです。Workspace ではメッセージあたり 160 文字までサポートされています。文字数制限を超えるメッセージを送信しようとすると、内容全体を送信するためにメッセージが複数に分けられて送信されます。
マルチメディア メッセージ サービス (MMS) は、音声およびインターネット通信から成るマルチメディア コンポーネントです。Workspace では、MMS を使用して、コンタクト センター宛てにモバイル デバイス、Web インターフェイス、または電子メール クライアントから送信された画像を受信できます。画像はサムネイルで表示されます。画像をフルサイズで表示するには、サムネイルをダブルクリックするか、右クリックしてからコンテキスト メニューで [開く] を選択します。画像は、Windows オペレーティング システムに指定されているデフォルト アプリケーションで表示されます。適切な権限が付与されている場合は、画像上で保存 イコンをクリックするか、右クリックしてからコンテキスト メニューで [保存] を選択することで画像を保存できます。[追加:8.5.110.13]
Workspace では、以下のモードがサポートされています。
- 返答—単一のインバウンド SMS を受信し、それに対して応答を送信したり、他の方法で対応することができます。コンタクトから画像を受信することもできます。
- セッション—インバウンド SMS が着信し、それによってコンタクトとのチャット セッションが開始されます。SMS セッションは、コンピューターを通じてコンタクトとの間で行う非リアルタイムの双方向通信です。
現在のコンタクトとの進行中または最近のインタラクションがある場合は、インタラクションの接続ステータスの隣にインタラクション数が表示されます。
このビュー内のテキストのサイズを変更するには、メイン メニューのズーム コントロールを使用します (設定と基本設定の管理を参照)。環境によっては、この機能は使用できない場合があります。[追加:8.5.109.16]
コンタクトセンターにおいて問題があり、インタラクションを処理するサーバーへの接続が失われた場合は、一部の機能を一時的に使用できなくなるか、コンタクトとのインタラクションが失われる可能性があります。Workspace で、使用可能な各メディア チャンネルのステータスについて知らせるシステム メッセージが表示されます。
SMS 返答モード
SMS 返答モードでは、単一の SMS または画像がデスクトップに着信します。この SMS には、SMS で応答するだけでなく、電子メール インタラクションの場合と同じようにその他の方法で対処することもできます。コンタクトとは、リアルタイムでは接続されません。コンタクトが入力したテキストは、エージェント側の SMS セッション ウィンドウとコンタクト側のデバイスの両方に表示されます。エージェントが SMS セッション ウィンドウで入力して送信したテキストは、コンタクト側のデバイスに表示されます。
SMS 返答インタラクション ウィンドウでは、以下のような、SMS に関連する多くのタスクを処理できます。
- コンタクトに応答を送信する。[送信] をクリックすると、直ちに SMS 返答インタラクション ウィンドウが閉じ、インタラクションが自動的に完了としてマークされます。
- 画像のサムネイルをワークステーションのデフォルトの画像表示アプリケーションで開く。
- SMS をインスタント転送 (
) する。
- 現在のインタラクションに対して [完了としてマーク] を選択する。この操作では、応答を送信せずにインタラクション ウィンドウが閉じられます。
- 対応コード を設定する。
- メモ を使用してインタラクション履歴にメモを添付する。
- 現在のインタラクションの ケース データ (付属的なデータ) を表示する。
- 以下のコンサルテーション (
) を開始する。
- コンタクト データベースに送信者の電話番号がある場合は、送信者にコールを発信する。SMS トランスクリプトにある電話番号をクリックしてコールを開始することもできます。
- コンタクト データベースに送信者の電子メール アドレスがある場合は、送信者に電子メールを送信する。SMS トランスクリプトにある電子メール アドレスをクリックして電子メールを送信することもできます。
- コールバックのスケジュール—コールバックのスケジュール (
) をクリックして、[新しいコールバック] ダイアログ ボックスを開きます。Genesys コールバックを参照してください。[追加:8.5.111.21]
- パーティ アクション メニューを使用して、インタラクションを他のメディア (電子メール、音声、SMS など) とブレンドする。
- コンタクト履歴の表示と管理を行う。
- コンタクト情報 を表示および管理する。アカウントの設定によっては、不明なコンタクトを持つインタラクションを手動コンタクト割り当て機能を使用してコンタクト データベース内の既知のコンタクトに割り当てることができます [変更:8.5.117.18].
- 折りたたみ/展開のインタラクション ビュー ボタンをクリックして、現在のインタラクションに関するコントロールと情報の非表示/表示を切り替える。
折りたたみ | ![]() |
展開 | ![]() |
- 標準応答を使用する。
SMS 返答インタラクションの対処
SMS 返答インタラクションを受け入れると、SMS 返答インタラクション ウィンドウが表示されます。
ウィンドウの一番上には、コンタクトの名前、発信元の電話番号、およびインタラクションの経過時間が表示されます。
コンタクトのドロップダウン メニューの隣には、接続ステータスが表示されます。コンタクト データベースにコンタクトの電話番号が登録されている場合には、コンタクトのドロップダウン メニューを使用してそのコンタクトに電話をかけることができます。
SMS トランスクリプト領域の上には、SMS ツールバーが表示されます。この SMS ツールバーを使用して、次のことを実行できます。
- SMS のインスタント転送—SMS のインスタント転送 (
) をクリックし、チーム コミュニケーターを使用して現在の SMS インタラクションを内部ターゲットにリダイレクト (転送) します。
- コンサルテーション—コンサルテーションの開始 (
) をクリックし、チーム コミュニケーターを使用して内部ターゲットまたはコンタクトとの間で IM または音声 コンサルテーションを開始します。
- コールバックのスケジュール—コールバックのスケジュール (
) をクリックして、[新しいコールバック] ダイアログ ボックスを開きます。Genesys コールバックを参照してください。[追加:8.5.111.21]
- 完了としてマーク—現在のインタラクションの完了としてマーク (
) をクリックすることで、インタラクションを完了して SMS 返答インタラクション ウィンドウを閉じます。アカウントの設定によっては、[完了としてマーク] をクリックする前に対応コードを指定する必要があります。完了としてマーク ボタンは、SMS 返答インタラクションが表示されるとすぐに表示されます。
SMS セッション モード
SMS セッション中は、コンタクトとの間で一連の SMS メッセージをやり取りします。エージェントは、SMS セッション ウィンドウ インターフェイスにテキストを入力します。また、自分とコンタクトの両方のメッセージが、スクロール可能なリストとしてウィンドウ内に保持されます。コンタクトにリアルタイムで接続されるわけではないため、SMS セッションの最中に入力通知は表示されません。コンタクトが入力したテキストは、エージェント側の SMS セッション ウィンドウとコンタクト側のデバイスの両方に表示されます。エージェントが SMS セッション ウィンドウで入力して送信したテキストは、コンタクト側のデバイスに表示されます。
返答モードと異なり、[完了] をクリックするか、セッションのタイマーがタイムアウトしない限り、エージェントがインタラクションの所有権を保持します。タイムアウトの時間は担当の管理者によって設定されます。SMS のやり取りがない状態が指定の期間続くと、セッションが終了します。セッションを閉じるには、[完了] をクリックします。
SMS セッション インタラクション ウィンドウは、チャット インタラクションに似ています。以下のような、SMS セッションに関連する多くのタスクを処理できます。
- コンタクトに応答を送信する。
- SMS をインスタント転送 (
) する。
- 現在のインタラクションに対して [完了としてマーク] を選択する。
- 対応コード を設定する。
- メモ を使用してインタラクション履歴にメモを添付する。
- 現在のインタラクションの ケース データ (付属的なデータ) を表示する。
- 以下のコンサルテーション (
) を開始する。
- コンタクト データベースに送信者の電話番号がある場合は、送信者にコールを発信する。SMS トランスクリプトにある電話番号をクリックしてコールを開始することもできます。
- コンタクト データベースに送信者の電子メール アドレスがある場合は、送信者に電子メールを送信してください。SMS トランスクリプトにある電子メール アドレスをクリックして電子メールを送信することもできます。
- コールバックのスケジュール—コールバックのスケジュール (
) をクリックして、[新しいコールバック] ダイアログ ボックスを開きます。Genesys コールバックを参照してください。[追加:8.5.111.21]
- コンタクト履歴の表示と管理を行う。
- コンタクト情報 を表示および管理する。アカウントの設定によっては、不明なコンタクトを持つインタラクションを手動コンタクト割り当て機能を使用してコンタクト データベース内の既知のコンタクトに割り当てることができます [変更:8.5.117.18].
- 標準応答を使用する。
SMS セッション インタラクションの対処
SMS セッション インタラクションを受け入れると、SMS セッション インタラクション ウィンドウが表示されます。
ウィンドウの一番上には、コンタクトの名前、発信元の電話番号、およびインタラクションの経過時間が表示されます。
コンタクトのドロップダウン メニューの隣には、接続ステータスが表示されます。コンタクト データベースにコンタクトの電話番号が登録されている場合には、コンタクトのドロップダウン メニューを使用してそのコンタクトに電話をかけることができます。
SMS トランスクリプト領域の上には、SMS セッション ツールバーが表示されます。この SMS セッション ツールバーを使用して、次のことを実行できます。
- SMS のインスタント転送—SMS のインスタント転送 (
) をクリックし、チーム コミュニケーターを使用して現在の SMS インタラクションを内部ターゲットにリダイレクト (転送) します。
- コンサルテーション—コンサルテーションの開始 (
) をクリックし、チーム コミュニケーターを使用して内部ターゲットまたはコンタクトとの間で IM または音声 コンサルテーションを開始します。
- コールバックのスケジュール—コールバックのスケジュール (
) をクリックして、[新しいコールバック] ダイアログ ボックスを開きます。Genesys コールバックを参照してください。[追加:8.5.111.21]
- 完了としてマーク—現在のインタラクションの 完了としてマーク (
) をクリックすることで、インタラクションを完了して SMS セッション インタラクション ウィンドウを閉じます。アカウントの設定によっては、[完了としてマーク] をクリックする前に対応コードを指定する必要があります。完了としてマーク ボタンは、SMS セッション インタラクションが表示されるとすぐに表示されます。
SMS トランスクリプト領域
SMS トランスクリプト領域には、コンタクトとの間でやり取りしたSMS メッセージの内容のほかに、セッションに参加または退出したユーザーの名前やこれらの各イベントとメッセージの時刻といったシステム情報が表示されます。各メッセージの所有者を区別できるように、システム情報とメッセージ内容は参加者ごとに色分けされます。SMS トランスクリプトのテキストは選択してコピーできます。
SMS に電話番号または電子メール アドレスが含まれている場合は、それをクリックして音声インタラクションまたは電子メール インタラクションを開始できます。
URL とセキュリティ
[追加:8.5.121.03] URL (Web サイトへのリンク) がコンタクトから送信される場合があります。SMS のトランスクリプトの URL は、常に実際のアドレスとして表示されます。コンタクトは、偽装された URL を送信し、悪意のある Web サイトに誘導しようとする場合があります。クリックする前に URL を確認できます。URL の上にマウスを移動すると、ツールチップが表示され実際のアドレスが表示されます。
SMS メッセージ領域
SMS メッセージの入力領域では、メッセージを入力することや、それをコンタクトに送信する前にプレビューおよびスペル チェックすることができます。SMS メッセージの入力領域では、次のことを実行できます。
- テキストの入力
- コンテキスト メニューの使用によるテキストの選択、コピー、および貼り付け
- 標準応答ライブラリを確認して電子メール インタラクションに応答を挿入、または事前定義されたショートカット キーワードを入力して応答を自動挿入してください。
- メッセージの内容のスペル チェック
- システムの設定によっては、スペルミスがある単語が含まれるメッセージを送信しようとした場合、スペルミスの恐れがある単語を修正せずにメッセージを送信してもよいか確認する警告ダイアログ ボックスが表示されます。[はい] をクリックしてメッセージをそのまま送信するか、[いいえ] をクリックしてメッセージに戻り、スペルを間違えた単語を修正します。[追加:8.5.105.12]
SMS セッションの転送
SMS または SMS セッションを受け入れた後でそれを転送するには、次の手順を実行します。
- SMS のインスタント転送ボタン (
) をクリックします。チーム コミュニケーター が表示されます。
- 転送のターゲットを選択します。
- [SMS のインスタント転送] を選択します。
ターゲットがインタラクションを受け入れた場合、デスクトップのインタラクション ウィンドウが閉じます。
ターゲットがインタラクションを拒否した場合は、そのことを伝えるエラー メッセージが表示されます。
SMS 画像インタラクションの対処
[追加:8.5.110.13] MMS インタラクションを受け入れると、SMS 返答モード インタラクション ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、コンタクトから送信され、受信した画像のサムネイル、およびテキストが表示されます。
送信者には、SMS テキスト メッセージで応答できます。コンタクトに画像を送信することはできません。
ウィンドウの一番上には、コンタクトの名前、発信元の電話番号、およびインタラクションの経過時間が表示されます。
コンタクトのドロップダウン メニューの隣には、接続ステータスが表示されます。コンタクト データベースにコンタクトの電話番号が登録されている場合には、コンタクトのドロップダウン メニューを使用してそのコンタクトに電話をかけることができます。
SMS トランスクリプト領域の上には、SMS ツールバーが表示されます。この SMS ツールバーを使用して、次のことを実行できます。
- SMS のインスタント転送—SMS のインスタント転送 (
) をクリックし、チーム コミュニケーターを使用して現在の SMS インタラクションを内部ターゲットにリダイレクト (転送) します。
- コンサルテーション—コンサルテーションの開始 (
) をクリックし、チーム コミュニケーターを使用して内部ターゲットまたはコンタクトとの間で IM または音声 コンサルテーションを開始します。
- コールバックのスケジュール—コールバックのスケジュール (
) をクリックして、[新しいコールバック] ダイアログ ボックスを開きます。Genesys コールバックを参照してください。[追加:8.5.111.21]
- 完了としてマーク—現在のインタラクションの完了としてマーク (
) をクリックすることで、インタラクションを完了して SMS 返答インタラクション ウィンドウを閉じます。アカウントの設定によっては、[完了としてマーク] をクリックする前に対応コードを指定する必要があります。完了としてマーク ボタンは、SMS 返答インタラクションが表示されるとすぐに表示されます。
画像を表示するには、画像サムネイルをダブルクリックするか、画像サムネイルを右クリックしてからコンテキスト メニューで [開く] を選択して、ワークステーションのデフォルトの画像表示アプリケーションで開きます。
画像を保存するには (適切な権限がある場合)、画像の上にある保存アイコンをクリックするか、画像を右クリックしてからコンテキスト メニューで [保存] を選択します。
関連リソース
Workspace Desktop Edition ユーザー ガイド (英語版のみ) では、Workspace のすべての機能の操作について詳細に説明します。次のレッスンが役立ちます。
- Handle An SMS or MMS Interaction (SMS または MMS インタラクションの処理)
- Main Window Basics (メイン ウィンドウの基本)
- Workspace Windows and Views (Workspace のウィンドウとビュー)
- Basic Use-Case Summary (基本的な使用例のサマリー)
関連トピック