このページの最終更新日時は 2017年10月14日 (土) 01:58 です。
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WFM では、オーバーレイの各イベントは履歴データの異常または今後の異常を表します。この異常とは、通常の季節的な傾向、同一週内の傾向、または同一日内の傾向のいずれでもないインタラクション ボリューム (IV) または平均処理時間 (AHT) の変動です。これらのイベントが同じ種類の異常 (過去に複数回発生したことがある異常、または今後発生する可能性がある異常) を指している場合、オーバーレイ イベントは、単にオーバーレイと呼ばれるオーバーレイ グループに配置することができます。最も一般的なオーバーレイの事例は、広告キャンペーンとカタログ配布です。
特定のオーバーレイに含まれるイベントが予測期間にある場合、オーバーレイは予測データに直接インパクトを与えます。
オーバーレイには以下の 2 つのタイプがあり、WFM が予測データに対するインパクトを計算する方法によって定義されます。
各イベント ステップのインパクトを決定するには以下の 3 つの方法があり、これらの方法は両方のオーバーレイ タイプに適用されます。
オーバーレイ タイプに含まれるイベントには [履歴データの無視] フラグが設定されている場合があります。このフラグは、そのイベントの対象となる履歴データの間隔データをボリューム予測の計算およびオーバーレイのインパクトの計算に使用するかどうかを指定します (「オーバーレイのインパクトの計算」を参照)。
イベントに [履歴データの無視] フラグが設定されていない場合には、イベントの対象となるデータが予測で考慮されます。
履歴データを無視または使用する以外には、イベントの影響を受ける履歴データの追加処理はありません。
オーバーレイのインパクトは、履歴データの分析によって決定することができ、予測アルゴリズムで実行されます。このアルゴリズムは、計算されるオーバーレイの 1 つ以上のイベントを含む履歴データの期間を分析します。
オーバーレイは、ボリューム予測の開始前またはボリューム予測中に事前に計算することができます (「イベントのインパクトの配分」を参照)。同じ履歴データの場合、同じ方法を使用すると、結果も同じになります。
乗算オーバーレイは、指定した履歴データに含まれるオーバーレイの各イベントに対するイベントのインパクトから季節的な構成要素 (年単位、日単位、同一日内) を分離することで計算されます。その後、インパクトはイベントの強度によって除算されて平均化されます。インパクトは、予測期間のイベントに適用されるときに、そのイベントの強度で乗算されます。
上書きオーバーレイでは、イベント期間全体の合計に占める各イベント ステップのパーセンテージがイベントごとに計算されて平均化されます。
たとえば、履歴データの期間では日単位のオーバーレイに 2 つのイベントがあり、このオーバーレイは 3 日間の長さです。最初のイベントの日数は 150、200、150 (それぞれ合計の 30%、40%、30%) で、次のイベントの日数は 150、150、200 (それぞれ合計の 30%、30%、40%) です。各イベント ステップ (この場合は 1 日) は個別に平均化され、オーバーレイはそれぞれ 30%、35%、35% として計算されます。